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TTUD 2

by TTUD

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1.
渚まで 02:59
後悔に後悔を重ねて僕はここに立つ 悲しくはないけど 正体不明の熱に浮かされ風に乗る 探し出すため いつの間にか瞼に焼き付いて 離れないあの時の表情と 手が届かない場所にしまい込んで 忘れていた言葉を噛み締める 後悔に後悔を重ねて春は風に散る 選ばれたのに 感傷が感傷を招いてもすぐに儚くなる 呼び名がないから いつか海に浮かべた思い 流れた先に幸あれと子供じみた願いをかける 遠く離れた国のなぜか知っている風景に 焼き焦がれ続けている 違う世界が混ざる音 遥か渚でも聞こえる 解けた夢を泳いで 遥か渚まで繋いで 違う世界が混ざる時 遥か渚でも聞こえる 解けた今を泳いで 遥か渚まで繋いで
2.
サイクル 03:25
あの夏に咲いた花は枯れた 引き合うように 影が背丈を追い越したら いつか飛べるか 零れ落ちる声を掬い集めて 気付かれないように笑い飛ばして あの丘を越えた空に雲が飛び交うように 留まっていられないから 風が不意に吹き抜けたら きっと変わるさ 薄れる稜線を手繰り合わせて 紡いだ装いを指でなぞれば あの日聞いたこと 木霊するように 消え残る あの日見たもの 呼び戻したくて 触れる
3.
凍る声 03:57
矢のように流れる 日々を取り戻していく 街灯 凍る声を 白い煙へと融かしたなら 冬もどこか笑う 刃のように磨り減る 日々を放り投げる 縫い合わす間もなく こともないように切り捨てるのだろう 俯いて頷く また新たに頬張る 混ざり合う情熱を 姿を変えては遠ざかっていく 逆らえない 光のない夜の先に
4.
Tamiflu 03:36
現代的生活を送る人たちには新しい靴がいるのさ 汚れて冷え切って履き違えるまで 更新 吐き捨てるだけ 僕はこのゲームに負ける それだけはわかっている 安全な場所から眺めているのだろう 目的も意図も失くし ただ回り続けている 鉄のフェンス越しに横切ったのは 跪くたびに変わる神様 永遠に繰り返すのかい 会えるまで 揺れるだけ
5.
In The Haze 02:33
あどけない声に導かれるまま眠りに就いてみても 苛まれるような迷路にいつの間にか放り込まれる 願いは余りにも下らな過ぎて 口に出したなら散ってしまうさ 輝かしい時代を看取った経験も すぐに邪魔になるだけ ずっと嫌っていたはずの人間が鏡を覗き込んでいる 地面を這い蹲って長らえる 見窄らしい日々がきっと全てだ 最初から気付いていた振りをして 止め処なく力なく笑う あどけない声に導かれるままに眠りに就いても 苛む迷路はいつの時だってここにあり続ける 願いは余りにも下らな過ぎて 口に出したなら散ってしまうさ 映像が季節を躱す時 掠める痛みだけが生かす心
6.
雑踏に潜んでふざけ合っている 胸中は決して悟られてはならない これはゲームなのだった 降りられないけれど 当落線の上 得体も知れず 放縦な振りをして目を光らせて待つ それがテーマなのだった 誰も守れないけれど ゴミでカモフラージュをして ロスタイムが終わるのを見ていた 不意に傾いてもすぐに元通り 知っていた 気付いた これはゲームではない 早く降りた先を見ろ 存在 それがテーマなのだった ここに記し残す
7.
03:33
浮かれたムードに覆われた街で いやに落ち着いた男と目が合う 烏の目 それと同じさ 鈍く湛える光 水を切りながら滑らかに喋る 線の向こうを見透かして笑う 正しいのはどちら側なのか 終わりになればわかるから 教えてくれ 握り締めたのは 失くしていた鍵だろう 饐えた匂いが立ち込める部屋で いやに落ち着いて鏡を覗く 烏の目 それと同じさ 鈍く湛える光の奥に 染み付いたその念も下らない正しさも 取り戻されるより早く燃やしてしまえ
8.
Wiped Out 02:53
飛び散る鏡像を結わえる手はない 熟知の形が不意に瓦解し逃げ回る 対話を交わす先を織り成す細胞 気付きもしないうちに変わっていたのか いつまで 改装途中のビルに出入り口はない 北東の風は温く鈍く入れ替わる 空気と付随する全て何もが違う 呼び出した網膜の像がブレていたのか いつから イメージをついに振り払い切った時 浅い息を切らした果て 飛び込んだのは際限ない白で 寄る辺がないのも良いか 呼び出した網膜の像は始まる前に消えていた 今 焼き落とす橋がこれから背中を照らすように 今 焼け落ちる橋から一条の白 微かなままに
9.
他愛なくそっと過ぎ行く日を数えて目を凝らしても 甘い考えで躱すともなく泳がす 答えもしないでいたい 試している 徒らに 二つ磁石のように決して浮かばれない 破り捨てる昨日と今日の境を放浪 巻き戻る気分 買い被った幼気な超能力を失くしてどれくらい経ったかな 確かめる ひたすらに スピーカー 流していたのは 昨日のすべて スピーカー 鳴らし続けろ ずっと
10.
過ぎたことは青白く 並びを失って圧縮されていく 想定された意味を置き去りに 積み重なるのか 伸びていくのか 気が遠くなる巡り合わせ 用意されたわけではないと言い聞かせる まことしやかに語り継がれた 神話の裏に込められた作為 何億年も前から変えられない営みに 吐き気が止まらなくなる 脳が忌み嫌うように拒んでいる 現実を飛び越していないか 目を開いても同じ夢 忘れた方が楽になれるはずだから 忘れないよう刻み込んでいたのだ 分厚い氷が融ける 海の底に沈んでいく 捨て去るべきだったものを なぜ読み逃してしまったのだ 想像を飛び越していないか 気が狂うほど同じ夢 ビリジアンの空が際なく晒すから 照らされぬよう身を隠していたのか 見えない影に怯えるように
11.
まなざし 04:12
青さに打ちのめされそうな 残されるのはなぜか清冽な氷のよう 分け隔てる指に滴れる露の後先を 白むほど 景色 降り散らす安堵に 混じる意識 除いて その眼差し 言葉など浮かばなかった その囁き 一つ一つ零れていく 青さに待ち焦がれるような 子供達のメロディーと遠く靡くフラッグと 古惚けた色味の8ミリのフィルムだけ 背の高い木陰 ちらつく放射が 呼び戻してくれるのか その眼差し 今も誰か探している その囁き 一つ一つ辿り行く 他にないみたいに嘯くムードに 呑まれてしまって良いか その眼差し 今も誰か探している その囁き 一つ一つ零れていく その眼差し 何もかもを追いやって その囁き 一つ一つ辿り行く
12.
わざと 02:39
砂時計は倒れて皆が顔を見合わせている うるさいな 憶測で喋るから 走る景色はなぜか夢の中のようで 導く声を追い求めてもか細くて またとない悲しみとわざとらしく言われても 古臭い妄想には取り合わない 掻き切るべきの意志が立ちはだかるようで 道標を辿ることは終わりにしよう メロドラマチックに日々をおかしくしているのは ほら誰だっけ メロドラマチックな関係に罅が入ったなら 決して逃さないで打ち砕いてほしい 良いさ もう連れ去ってはくれなくて 汚れた靴を止めない いっそ どこへでも行かせてくれよ 振り返りはしない メロドラマチックで切りがない繰り返しに やっと別れを告げた

credits

released May 18, 2022

All songs written by TTUD

Recorded and mixed by Junya Iwata at Triple Time Studio
Mastered by Soichiro Nakamura at PEACE MUSIC

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